奈良新聞 2002年10月19日

窃盗団12人再逮捕

パチンコ店に侵入し裏ロム交換

橿原署など

 県警外国人組織犯罪対策推進室と橿原署などの合同捜査班は18日までに、閉店後のパチンコ店に深夜侵入し、大当たりを不正に発生させる裏ロムや裏基板をパチンコ台に取り付け、出玉を盗んだとして、窃盗の疑いで、神戸市中央区熊内町、中国国籍の無職何家兵(ハー・ジャピン)容疑者(35)ら中国人9人と日本人3人の計12人(いずれも窃盗容疑で逮捕)を再逮捕。また同所、無職荒井章郎容疑者(35)を窃盗容疑で全国に指名手配した。

 調べでは、何容疑者らは今年3月18日から10月4日までの間、京都府福知山市内のパチンコ店に侵入、パチンコ台16台の真正ロム、中継基板(時価計3万円相当)を取り外し、裏ロム、裏基板に交換。9月22日〜26日の4日間にわたり、特殊な打ち方で大当たりを発生させ、出玉計約8万8000個(貸玉価格約35万4000円相当)を盗んだ疑い。

 また7月10日から9月20日までの間、京都市伏見区内のパチンコ店に侵入し、パチンコ台11台の中継基板(時価計1万1000円相当)を取り外し、裏基板に付け替えた疑い。

 合同捜査班は、何容疑者らは7月から京都府内のパチンコ店で約900万円を荒稼ぎしていたとみて調べている。

犯罪
ヤミ金融被害急増 無許可業者が横行 目立つ40、50歳代の主婦層 

 違法な高利で金を貸し付け、過酷な取り立てで返済を迫る「ヤミ金融業者」などの悪質商法による被害を受けたとする県警への相談が急増している。今年は9月末までに計270件に達し、昨年1年間の163件を大幅に上回っている。法外な利息請求や取り立てに関するものがほとんどで、県警は無審査で簡単に金を貸す無許可業者が横行しているとみている。

 県警の「悪質商法110番」(0742・24・9441)には9月だけで38件が寄せられた。うち消費者金融に関する相談は14件あった。ほとんどが40、50歳代の主婦層からで、ガードレールや電柱に張られた広告を見て申し込み、2、3万円程度の小口融資を受けたが、高金利なため返済が滞り、気付くと元本を大幅に上回る多額の借金を背負わされているケースが目立つという。

 返済が滞ると、請求の電話が勤務先や親せき宅にも掛かってくるほか、注文していないピザや花が自宅に送られてきたなどの嫌がらせを受けたケースも。

 相談に対し県警は、出資法で金融業者は年29・2%を超える利息契約や受領をしてはならず、違反した場合は3年以下の懲役か300万円以下の罰金であることを説明。法定金利以上は払う必要はない。返済額が元本を上回るならば返済しない▽契約書を送るよう業者に求める。ほとんどが口約束だが、書面交付があれば後日、損害賠償請求ができるようになる▽相手の言葉に乗らない。脅迫まがいに不安に陥れるような話をするのですぐに電話を切る――ことなどをアドバイス。決然とした対応が大切という。

 さらに、強引な取り立ては、脅迫事件などとして立件するために、電話のやり取りを録音しておくことも勧めている。

 しかし、無許可業者の広告に書かれた電話番号は本人確認ができないプリペイド式携帯電話であることが多く、相手が特定しにくいため、摘発は難しいのが現状だという。 【行方一男】